何かのスキル上達を感じる瞬間って、どんな時でしょう?
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カテゴリー: ボイトレ
カラオケ評価の変換
2010年の6月からカラオケボックスにほとんど毎週通っている。そこで何をしているかというと、課題曲を決めて延々と歌い、それをICレコーダで録音しておいて帰宅後に評価、というのを延々と繰り返しているのだ。
[ボイトレ] 地声だと長く歌えない
先日のひとカラより得た情報をまとめておく。
1. ミドルとファルセットの境界面を鍛える必要がある
『さよならルンバ』という古い歌がある。この歌が実はものの見事に音域の境界面にあって、なかなか苦労している。これをスムーズに歌えれば大きな問題のクリアになろう。
2. 女声は裏声ではないらしい
いきなり何言うんだよと言うかもしれないが、まぁ聞いてほしい。
ひとカラでは高音域を歌う都合上女性の歌も随分も混ぜているが、それでも極端なものに限られる。たとえばシュガー『ウエディングベル』は裏声の一番得意な音域に近いので扱いやすく毎回歌うが、この歌で女声をやれと言われたらどう考えても無理だと思った。裏声は「男声要素の少ない声」ではあるが、女声というわけではないのである。反面『バラライカ』みたいな歌は裏声には少々低すぎてやりにくいのがどうしても敬遠してしまう。練習にはその方がいいのかもしれないが、もう少し低音に慣らしてからの方がいいだろう。
で、以上は「高音のため」にやっている領域。次からが少し変わってくる。
実は、ミドルボイスの訓練を7/9あたりから始めている。日付でわかるようにまだ完全に手探りなのだが。
んで、現在やっているミドルボイスの出し方なのだが、以下のようになっている。
A-1)地声をまず出す。適当な歌いやすい声で「あー」とでも発声する。
A-2)裏声を色々いじっている時の要領で、少し締め込んでみる。声が変質してしわがれたり、やたらと甲高くなったりする。
A-3)ここぞというところで軽く歌ってみる。
今までカラオケなんかで意図せず使っていた(郷ひろみの歌とか)が、ちゃんと制御してたわけじゃないんですよね。
でも、この先に進むには必須。そんなわけでミドルボイスを出す訓練にも踏みきりました。
ところで「で、それと女声とどういう関係があるんだ?」ごもっとも。
ここで女声をとりあげるのは簡単で、要は「あー、たぶん女声出したい人のスポットはここにあるんだろうな」と感じたからです。私はあくまで高音域を違和感なく歌いたいだけであって完全な女声の世界というと範疇外(使えればデモ録のコーラスに使ってみたいが、あくまで対外的には一発芸でしかないだろう)ですが、できないよりはできるほうがいいに決まっている。そんなわけで「なんでファルセットでなくミドルボイスか」を言ってみたい。
ミドルボイスの特徴とは、裏声と地声があわさったものだと言える。ちゃんと芯が入っているので聞きやすいし、出し方をわかってさえいれば制御も裏声よりやさしい。(これは事実でしょう。だって、カラオケが社交手段だった時代から私は、意図してないとはいえミドルを使っていた。しかもミドルだと意識すらしてなかったです)
ただ、地声が混じる関係上、女声を目指す人はこれを避けるんですね。まぁ当然です。男声の低さを含まない声が欲しいわけですから、男声の大本である自分の声を混ぜたいとは思わないはずだ。
だけど、これは以下の点で異論を唱えたい。
1. 男声とは低い周波数成分を大量に含むが、それは芯のある声とイコールではない。
当然ですよね。だってこれが偽(芯があるのは男声)なら「芯のある声の女性」は成立しない事になる。
2. 光の三原色を思い出せ。パーツに色がついているからって混ぜた結果にも色があるわけではない。
実際、A-1〜A-3をやってみると(二ヶ月以上裏声やってたので裏声とつながってしまう事がよくあるが)、ちゃんと出た時の声は落ち着きがあり扱いやすそうだ。当人がオヤジ年代なので当然若々しい声じゃないが、そもそも高音域が欲しい理由は「さとうきび畑」とか「Amazing Grace」みたいな種類の、昔から歌ってた歌をもっと綺麗に、つまりオク下げでなく歌いたいからであって、間違っても「♪ごまえ〜♪」とか可愛く歌ってニコ動で殿堂入りしたいわけではない。(余芸としてはもの凄く面白そうだけど、あくまで一発芸ですから。それよりまず基本)
実際には歌う機会がないので完全に自己満足なんだけど、出身の小学校のホームページをみつけて、懐かしい校歌をコピーしてみた。最後まで完全に覚えていたけど男声で歌うのは寂しい。当時の声とは言わないけれど、やっぱり、最低でもカマっぽくない、しかもオク下の男声でない声で普通に歌ってみたいじゃないですか。
ここに至って「なるほど、表現のためには女声のアプローチも重要なんだ」と思うに至りました。
そして今回のケース。
あと全然別の話だが、地声でも時々歌うんだけど喉が保たない事が判明している。さすがにここ十三年ほどの間に弱ったんだと思うよ。格好良く歌おうと色気出しちゃって緊張→喉に負荷ってのもあると思うけど、MAPSの主題歌「風は翼にのる、翼は風にのる」なんて歌ってたら一発で喉がきつくなります。
でも、ファルセットやミドルはなりにくい。特にファルセットオンリーだと物理的に喉が疲労しない限り延々歌えそうです。
このへんも考えて、ミドルを鍛えたいと思ったのです。
憂鬱な夜だった
昨夜は少し早寝したのだけど、ちょっと憂鬱だった。
何かを鍛える時、何かを作る時には必ず挫折がある。ならば、どちらも好きでよくやる私は両方を経験しなくてはならないという事なのだろう。まぁぼちぼち頑張るべ。
え?わけがわからない。んーつまりですな、「高音が不安定のうえにカマっぽいとこが微妙に抜けねー」ボイトレの問題と、ストーリーはもうできているのに話がなかなか進まない創作の両方でハマっているのですな。
(創作の方は今、嘘予告の『スカラベ』を形にしようとしている)
うん、マイペースマイペース。
ここはただ、ひたすら推敲しつつ続けるしかない。どちらも。
ボイトレ系メモ: 単に気づいたこと
完全に個人レベルのメモです。ただの覚書き。
夜明けが見えそうになっているかもしれない。
ファルセットなどを使って高音域を伸ばし安定化するトレーニングをずっと続けている。なかなか時間がとれないのだが、しぶとく続けている。
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(※「男性には低音の方が難しい」:古いたとえですまないが、シュガー『ウェディングベル』の「くたばっちまえ♪」というアレは一見ものすごく難しそうだが男性がファルセットで歌う場合そう難しくない。特に元の音域が男性として少し高めの人なら、ファルセット初心者でも歌えるかもしれないほどだ。で、むしろ中島みゆき、美空ひばりといった低めの歌手の声の方がずっと難しい。油断すると裏返ったり全然大きな声にならなかったり、さんざんである)
[ボイトレ] 強い発声の練習
安定化の一環なんだけど、ファルセットで現在出ている声をベースに「強く発声する」事をやる。
ええと現在でも、高い声なら強く発声できる。だが低い声はダメ。んで、ひとカラで力んでみたがこれは失敗。なぜかというと、デリケートなので声がガラリと変わったり喉が緊張して声自体が出なくなったりしたからだ。
ボイトレの本によると「力んでも確かに声は出るが、それは喉に無駄な緊張を強いて負担をかけている」そうだ。なるほど、それでは今までやってきた「リラックスして声を出す」と矛盾するのでダメなわけだ。
その昔「腹から声を出す」を学んだ人は多いと思う。
だが当たり前だが、声とは腹から出るわけではない。本当に出たらオカルトである。なのに腹式呼吸が言われるのは単純に肺活量をあげたり音を安定化するのに寄与するのだろうけど、声を実際に出しているのは声帯であって腹ではないし、おまけに腹にフルパワーをこめて喉まで緊張させちまったら今までの意味がなくなる。
だから、いかにして「リラックスして音を紡ぎだすか」が重要なのである。
Boy’s Emotionのヒロイン(?)穂積貴子の声域について。
[Boy’s Emotion]
http://www12.ocn.ne.jp/~taika/bem/bem_index.html
Taika Yamaniさんの傑作TSF小説のひとつ『Boy’s Emotion』。性転換病という奇病が存在するユニークな世界観で描かれているこの作品には、望まず少年から少女になってしまったヒロイン、穂積貴子が自分の音域について確認するシーンが出てくる。このあたりがとても興味深かったので考察してみたい。
(本作はちょっとアクが強いですが、とても面白いです。TS属性をもち同時に同性愛OKってひとじゃないときついかもですが、個人的にはおすすめの一作です)
(引用)
一オクターブ声を低くしてみた時は、喉が痛くなりかけた。
逆に、高くする分には楽に一オクターブ上の声が出せた。が、もう一オクターブ上まで無理なく出せそうだったが、そんな声が出ても全然嬉しくない。
地声で歌える曲であっても、歌う時にはがらりと声音が変わるタイプの人もいるが、貴子はあまり変化しないタイプらしく、地声と歌声ほとんど差はなかった。
(引用おわり)
自分の音域の限界に挑むような発声の場合、力むのは厳禁であって貴子のこれは明らかにまずい。続けたら喉を潰してしまうだろうから、やめたのは正解であろう。
現実でも性転換女性の場合、無意識に声を下げて会話している事が多いそうだ。これは「今までの声と違ってしまっている」事に対する無意識の対処なのだが、当然ながら「望まずして女性になってしまった」貴子の場合も無意識に声をかなり下げて発音しているはずである。
だから、下げて歌おうとしてもほとんど不可能のはずである。声楽をやったりして意図的な低音の出し方を学んでいない限り、少なくとも「貴子の視点での」低音の発音は不可能だと思われる。
貴子の声はクールではあるが基本的に華奢で可憐な声らしい。ここまでの文面と設定を見て、常にミドルボイスで会話するタイプなのかなと思うが、貴子の状態からして考えにくいと思う。元々華奢な声のひとがミドルボイスで会話すると、ややもするとアニメ声に類する甲高い声になりがちだが、それは貴子の望む声と真逆だろうからだ。
が、それがないので、貴子が出そうとした歌声は通常のチェストボイスと推測する。
だけど、だとすると(無意識にミドル混じってるかもだが)地声で2オクターヴ越えしている事になる。たぶん鍛えると本当に素晴らしい美声になるだろう。ここまでの喉が欲しくないなんて……ボイトレしてる人間としては「その声くれ〜orz」と言いたい。でもまぁ現実ってそんなものなんでしょう。
ほのかの方が貴子の秘めた原石に気づいてあげられればいいんだけど……そういう方向性はあまり興味なさそうだなぁ二人とも。
もったいねえ……。
土曜日のヒトカラまとめ
まだ書いてなかったので一応まとめ。
地声・ミドル・裏の区別がついてない
高音域でミドルと裏、低音域では三つの切り分けがつかなくなる時がある。音域がクロスオーバーしているのがまずいようで、明示的に発音分けしないと混乱すると思われる。
ううむ……切り替え訓練が必要か。
いつも切り替えるのは大抵静かな場所なので、先日のカラオケボックスみたいなとこだとうまくいかないのね。
極端に高い歌や低い歌はもちろん有効と思うが、
自分で意識して切り替えるプログラムを増やす事も大切と思われる。
あとは、慣れか。