復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる 13-3話感想

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第13-3話感想

13話のあさひ訪問は、Web版小説にはない(おそらく書籍版にはある)シーンのコミカライズと思われる。
あさひのアレなところを象徴する場面ではあるのだけど、正直いって、主人公の学習能力のなさを感じさせる部分でもあったりする。

どうやら、こんな強烈な体験を過去にしているらしい。
でも、だったらどうしてそれを忘れ、再びあさひに関わろうとしているのか?
前の話でチェルシーさんに「それでも幼なじみだから」と言ってるけど「それでも」ってどういうこと?
それとも、小さい頃から近くにいた者なら、たとえどんなやばいサイコ野郎で周囲に被害を撒き散らす人でも助けなくちゃいけないと考えてる?
それはそれで、主人公も一種の病気ではないかと思うのだけど。

なんとなく、日本で主人公があさひの被害を受け続けた理由がわかる気がした。
つきまとわれたって言ってるけど、たぶん、主人公も拒否することなく、なんとなく流されてきた面があるのはおそらく間違いない。

——

Web小説にありがちなのに、意図的に主人公の危機意識を異様に低く描き、事件を起こしやすくするのがある。
そういうのは読者に気づかせないよう嫌味なくやるのがセンスというものだけど、たいていのWeb小説作家は、これを隠しもしないで露骨にやってしまい、違和感を覚える読者は、それが鼻についたところで画面を閉じる事になる。

本作は人気作で事実なかなかに面白いのだけど、この主人公の病的な危機意識の低さが全体にあらわれていて、しかもそれを周囲も、なおざり程度にしか咎めない傾向がある。
作品自体のレベルが高いがゆえにものすごく気になってしまう。
本作の一番の問題だ。

これを反面教師として、自分は同じ間違いをしないようにしたいものだ。