防災の観点からコンパクトバーナーを探してみる。#2

あなたは、月単位のキャンプをした事がおありだろうか?

90年代前半の北海道。無料のキャンプ場に月単位で滞在しつつお金を稼いでいる若者がたくさんいた。当時はネットもない頃だったので今と単純に比較はできないけど、これほどもの若者が一般に言われる社会のルールを外れ、自分なりの『夏』を謳歌しているのかと当初、感銘に近いものを抱いたのを覚えている。

まぁ、ことの是非とか懐古は置いといて本題にいこう。ここで話題にしたいのは、彼らが使っていた火器類である。

いわゆるアルコール式のコンロは、まず皆無だった。
おそらく理由は簡単で、長期滞在型だったから。
当時もアルコールのコンロはあったと思うが、あれに目を向ける人というのは、固形燃料に目を向ける人と同じ人種だったといってもいい。
すなわち、最初から選択肢にないということ。

当時の一般的キャンパーのコンロの選択肢というと、ガスかガソリンだったろう。
しかしガスについては当時、カセットコンロのカートリッジの使えるコンパクトな一人用バーナーが皆無であり、また、カートリッジの変換アダプタもかなりマニアックな商品だった。だから、どちらかというとガスは短期旅行者がメインにし、長期になると自動的にサブになる事が多かった。燈火類もしかりで、マントルを使うタイプの明るいランタンは予算に余裕のある短期旅行者のもので、長期の人は昔ながらのランプやローソク、そんでサブは安売り狙いの電池。LED電球もなく電気は明るさと電池の持続時間が足りなかったから、あくまでサブの立場だった。

灯油?
これはコンロの選択肢が少ないので、ガソリンよりだいぶマニアックな扱いだった。ただし大学でそういうものを使う団体にいた人はホエーブス625やラジウスタイプの使用経験のある人もいたし、自転車旅行者には、灯油燃料で使える比較的安価なバーナーという意味で、これらの灯油コンロを愛用する者もいた。
事実、僕がオプティマス00をゲットしたのも、自転車の人に薦められたからだった。

灯油コンロ、特にラジウスタイプの古臭いアレは単純明快で取り扱いが楽だった。どれくらい信頼性が高いかというと、一世紀以上基本構造が変わる事なく世界中で使われているという。地域によってはガスが未だ一般的ではなく、こういう地域でコンロで火力を得ようとしたら、この単純明快なコンロは選択肢になりうるのだ。
あと……こういっては何だけど、このラジウスタイプは、火器やコンロにロマンを覚える人にもオススメではある。
オプティマス123Rや8Rといい、小ブス(ホエーブス725)といい、このラジウスといい、長年作られた古いタイプのコンロは独特の、なんとも言えない燃え方をする。僕は道具にロマンを求めるタイプの生き物ではあるから、この大時代な古臭さがなんとも言えないのも事実だった。ゴーゴーとうるさい燃焼音も、シングルエンジンの排気音は振動同様に、確かに燃えているのだと耳に伝えてくる点で安心できた。

あ。やっぱりアルコールのやつ、チタンバーナーにするか。
いや。
どうせ一つ目は実用性より勉強だと思うからね。趣味に走ってもいいかなと XD
昔買った、今はどこにあるともわからないキャンガスのコンパクトバーナーもそうだったし。

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