【後漢流離譚ネタバレ】 一回目?の時震の謎

いつものように【後漢流離譚】のネタです。
もちろん同動画シリーズの壮大なネタバレです。


本作の中に『時震』という表現が登場する。いわば時の地震なのだが、これはアイドルたちが関わった結果、史実が大きく変わった時に起きるようになっている。

ところで、この時震なのだけど。
ひとつだけ、どうしても、どこで起きているかわからないものがある。

ちょっと書いてみよう。
現状、本作の中でわかっている時震は以下の三つである。

1.『曹丕死亡による時震』 91話『終末の鐘』
 曹丕は後の魏の初代皇帝であり、その著作が後の世に影響を与えた人物でもある。それが、いおりたちが命を救った、本来もういないはずの弟(曹沖)をかばって死んでしまった。
 はっきりいえば、この影響は現代日本の文化史にすら及ぶ、まさに特大の歴史の歪みである。
 そのため、ここで中華史が壮大に書き換わる事になってしまった。
 
 また本件より、アイドル全員の身体の時間が動き始め、これが千早の妊娠、この時代への残留という結末をもたらす事にもなった。
 かつて、千早が決定的に曹操と敵対する要因に関わったのも伊織。
 そして今回の結果。
 皮肉といえば皮肉である。

2.『鄧艾、野にくだりて時震発生』 124話「霹靂」
 鄧艾は本来、魏で取り立てられて成功するはずだった。それが、伊織の部下になっていた親友を暗殺された事、恩人であり自分の主人でもある、あずさの志をも踏み躙ろうとする董昭に激昂し、その黒幕を斬り殺した。これにより魏にいられなくなり、野にくだった。
(当人が「二度と魏に戻れぬ」と認識した直後に特大の時震が発生した)
 
 彼はのちの司馬仲達の部下であり、本来なら魏に多大な貢献をしたうえ、蜀との戦いでも未曾有の活躍をした武将である。彼を失った事で魏の未来が大きく変化しただろう事は言うまでもない)
 もちろん、これにより歴史は大きく変わった。
 
 また董昭は本来、この後、魏の要職として二十年近く過ごすはずだった。
 ただしこれは、董昭自身の自業自得であるのも事実。自らが曹操の才優先の活動によって拾われた身でありながら自分以外の才を否定し、曹操なき後にこれを抹消しようとしたのだから。
 これは歴史の修正ではあるものの……異分子である伊織が魏を去ってもなおこの方針だと逆の意味で歴史が歪むと思われるので、彼の排除は大きな意味の歴史の修正では正しいのかもしれない。
 だけど、アイドルたちの目線では当然、そうはいかなかったわけで。
 
 さらにいうと、董昭は史実では曹丕の部下になったはず。
 ゆえに曹丕なき今、彼の進退がどうなるかは微妙だったと言える。その意味では鄧艾同様、歴史の修正いかんではどうなるかわからなかった人でもあるのかもしれない。

3.『最後の時震』 138話『誓い』
 おそらく千早の妊娠→残留決定により致命的に歴史が変わったためと思う。
 
 史実なら馬超はとっくに死んでいるか歴史上からは消えたはずの人物であった。
 それが生存するどころか元気いっぱいで、大切な妻も時の果てに失わず涼州を取り戻し、さらに嫡男を残して馬一族の未来をつないだ。さらに蜀の武将としてその一角を担って活動し、魏にとって脅威であり続ける事になる。
 この変化が小さいわけがない。
 さらに千早はこの後、西涼の歌姫としての文化的活動、そして夫の死後はその名代として涼州のまとめ役として何度も戦陣に立ったらしい。そればかりか、涼州ならず蜀でも歌会を開いた事が列伝に明記されている。また、馬超と千早の歴史や千早の創作物が子どもたちの手でまとめられ『翼伝』として、はるか後の時代まで東アジアの文化史に大きな影響を与えたともある。(出典は最終話のキャラクタ画面より)
 これは確かに途方もない歴史の変化である。最後の時震にはふさわしかろう。

 あくまでこれは邪推的推測になるが。
 1.で発生した曹丕死亡と千早残留はおそらく対(つい)になっていたのだと思われる。
 すなわち、曹丕とその友人たちが残すはずだった文化遺産がなくなり、その補填として千早とその創作物が求められた可能性があるという事だ。まぁ、歴史という大河の修正力がどの程度働くかにもよるのだれども。

ここで気になったこと。
1.の時震の際、千早と馬超との会話で、これが体感する二回目の時震である旨の会話があるんですよね。
にもかかわらず、どうも過去を探しても、一回目らしい時震が見当たらない。
改めて、ほとんど全話追いかけてみたんですけどね。

うーん。

「【後漢流離譚ネタバレ】 一回目?の時震の謎」への1件のフィードバック

  1. 本件についてニコ動でコメントしたところ、なんとなんと作者の紫電Pさんから直接お答えをもらえました。ありがたや。

    問題の一回目なんですが、第74話のようです。
    現在見直し中(本日仕事が終わってから調査します)ですが、伊織と真美が感じた描写があるらしい。

    とりあえずメモまで。

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